憧れはいつから焦りになったのか 夜明けの街にさめた星々
暖房が余計なほどの人いきれ誰も彼もがなにかに生きて
額縁の向こうの青は遠くまで 光の粒が乾かすこころ
反射する陽光たちがひややかな空気を揺らすポンクチュエーション
公園の、ひとがねれないベンチにて日向ぼっこをしている猫だ
Enterを押せば世界がすこしだけあたらしくなるらせんのように
さわやかな香りにふるう あとすこしがんばるひとでありたく思う
くりかえす歩幅の日々の手を取ればあかねの空のぬくもりがあり
寒空のしたで世界を知る息がわたしのなかの熱を教える
黄昏に埋もれるひとの群れに立ち止まれわたしのときのはじまり